この講座では、パソコンを良く使うようになってきた方を対象に、も
っと効率良くパソコンを使う方法・トラブルを防ぐために普段できる
対策・使い方をもっと広げていくための知識などをお話していきます。
- ファイルとフォルダの管理
-
コンピュータの中では、データは「ファイル」という形で保存されて
います。文書・画像、そして、ソフトウェアであっても、それらはフ
ァイルとして、ディスクの中に保存されています。そして、このファ
イルを整理する概念として、フォルダというものがあります。これを
使うことで、ファイルの位置がわかりやすくなったり、そのファイル
の種類ごとに整理をしたりすることができます。ここでは、そのよう
な作業を行うための操作方法や、コツといったものをお教えします。
- ドライブと、ファイル・フォルダの関係
-
「エクスプローラ」を使って、実際にドライブ、ファイル、フォルダ
を見ていきます。[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム]をポ
イントします。次に、[エクスプローラ]をクリックします。「マイ
コンピュータ」からでも見ることができます。が、「エクスプローラ」
では階層が表示されるので、それぞれの位置関係がつかみやすくなります。
黄色いバインダーのような形をしているアイコンを「フォルダ」と呼
び、それ以外のアイコンを「ファイル」と呼びます。
ドライブと、ファイル・フォルダの関係は机などに例えると、わかり
やすいかもしれません。何らかの書類を引き出しにしまうとしたとき
に、引き出しごとに、入れるものを決めておくと、探すときにスムー
スに探すことができます。例えば、一番上の段には郵便物と入れると
いった具合にです。こうすると、郵便物を探すときには、一番上の段
を探せば、すぐに見つけることができるようになります。パソコンの
場合も、これと同じです。この場合には、机自体がパソコン、引き出
しがフォルダ、郵便物などの書類がファイルということになります。
パソコンの場合で異なる点というと、この引き出しに当たるフォルダ
を自分で作ったり、消したりできるという点でしょう。自分の都合で、
引き出しを増やしていけるわけです。これをうまく使うと、ファイル
の整理がきちんとできるようになりますので、ぜひ身につけていきま
しょう。
- フォルダの作成・削除・移動・名前の変更
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「マイ コンピュータ」や「エクスプローラ」を起動して、フォルダ
を作りたい場所(ドライブやフォルダ)を表示します。
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「ファイル」−「新規作成」−「フォルダ」をクリックします。
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作成したフォルダが「新しいフォルダ」という名前で反転表示してい
るので、キーボードから任意の名前を入力します。
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任意の名前を入力したら、[Enter] キーを押して確定します。
フォルダを作成したら、ファイルを移動してみましょう。フォルダの
削除・移動・名前の変更は、ファイルのそれと操作方法は同じです。
ただし、フォルダの削除は、そのフォルダに入っているファイルの削
除も同時に行ってしまうので、注意しましょう。
- マイドキュメントのフォルダの変更
-
パソコンの中にあるファイルやフォルダには移動して良いものと、移
動すると動作に影響するファイルやフォルダがあります。「マイドキ
ュメント」は、移動してもいいフォルダですが、以下の手順で移動す
る必要があります。
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「スタート」−「マイドキュメント」をポイントし、右クリックをし
ます。
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「マイドキュメントのプロパティ」ウィンドウが表示されます。
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「ターゲット」タブをクリックします。
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「ターゲットフォルダの場所」欄の「ターゲット」を「D:\kouza」
に修正します。
- 効率的なフォルダ管理
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- キーボードを併用した移動とコピー
-
同じドライブ内でもコピーしたい場合や、別ドライブでも移動したい
場合はどうしたらいいのでしょう?そんな時は、キーボードを併用し
てドラッグ&ドロップをしてみましょう。
同じドライブ内の場合
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コピー元とコピー先となるウィンドウを開きます。
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「マイドキュメント」にあるコピーしたいファイルをデスクトップ上
にドラッグします(まだ、左のボタンは離しません)。この状態だと、
「移動」になります。
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ここで、キーボードの[CTRL]キーを押します。すると、マウスポイン
タの横に[+]マークが表示されます。この状態だと、「コピー」になり
ます。
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コピー先で、ドロップします。
[+]マーク
別のドライブの場合
-
同じように、「マイドキュメント」内のファイルを、今度は別のドラ
イブ(Dドライブなど)にドラッグします(まだ、左のボタンは離し
ません)。この場合、別ドライブなので、キーを押さなくても「コピ
ー」になります。
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キーボードの[SHIFT]キーを押します。先ほどとは逆に、マウスポイ
ンタの横にある[+]マークがなくなります。
-
移動先で、ドロップします。
このように、ドラッグ中にキーボードの[CTRL]キーを押せば、どこに
ドラッグ&ドロップしても「コピー」に、[SHIFT]キーを押せば「移動」
という操作になります。ファイルやフォルダの移動とコピーは、他に
メニューバーの「編集」メニューから行う方法や、右クリックを使っ
た方法などがあります。自分にあった方法を見つけましょう。
- 多くのファイルやフォルダを一度に移動やコピーをしよう
-
移動するファイルやフォルダを自由に選択するには、キーボードの[CTRL]
キーと[SHIFT]キーを使うと便利です。実際の操作では、選択後に移動
やコピー、削除などの操作となりますが、ここでは選択方法までをご
紹介します。
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選択したいファイル(または、フォルダ)をクリックして選択します。
一つ、ファイルが選択されます。
-
選択したい範囲の最後にあるファイル(または、フォルダ)を[SHIFT]
キーを押しながらクリックします。すると、その間にあるファイルも
選択されます。選択したら、キーを離します。
-
さらに、別の場所にあるファイル(または、フォルダ)を[CTRL]キー
を押しながらクリックします。すると、今度は離れた場所にあるファ
イルも選択されます。選択したら、キーを離します。
-
目的のファイルが選択されたら、移動やコピー、削除などの操作をし
ます。
このように、選択範囲の先頭にあるファイルをクリック後に、キーボ
ードの[SHIFT]キーを押しながら最後にあるファイルを選択すれば、そ
の間にあるファイルやフォルダはすべて選択されます。また、[CTRL]
キーを押しながら、ファイルを選択すれば、クリックしたファイルのみ
を選択することができます。
さらに、選択されているファイルを[CTRL]キーを押しながらクリックす
ることで選択を解除できるので、[SHIFT]キーを併用した選択方法で広
範囲のファイルを選択しておいて、[CTRL]キーを押しながら選択解除す
るというような使い方もできます。
いずれの場合も、複数のファイルが選択された状態で、キーを押さずに
クリックすると、それまでの選択は解除されてしまいますので注意して
ください。
- ファイルの検索
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作成したファイルやフォルダをどこに保存したか忘れてしまったとき、
Windowsの「検索」機能を使って探し出すことができます。
-
[スタート]ボタンをクリックし、[検索]をクリックし、検索画面を表示
します。
-
何を検索するかを選択します。検索結果画面の左側の[何を検索しますか
?]から、[ファイルとフォルダすべて]をクリックします。
-
検索するファイル名を入力します。ファイル名を一部分しか思い出せな
い場合でも、ファイル名の一部を入力して検索することができます。
ファイルの名前を忘れてしまった場合は、「*(アスタリスク)」を使っ
て検索することができます。この場合は下図のように"*.txt"と入力します。
このように、検索条件を指定するときの文字の置き換えに使用する文字
のことを、ワイルドカードといいます。
-
ファイルを探す場所を選択します。[探す場所]ボックスの下向きの矢印を
クリックして、表示されたメニューから任意の場所を選択します。
-
ファイルの名前を入力し、探す場所を選択したら[検索]をクリックします。
検索できた場合は、画面右側に該当ファイルのアイコンが表示されます。
- よく使うものはショートカットに
-
「ショートカット」とは「近道」という意味です。ハードディスクの中
にあるフォルダを開くには、[マイ コンピュータ]アイコン、ハードディ
スクのアイコン、フォルダのアイコンの順にダブルクリックすることが
必要です。フォルダへのショートカットをデスクトップに作成すると、
一度ダブルクリックするだけでフォルダを開くことができます。よく使
うファイルやフォルダへのショートカットを作成しておけば、ファイル
やフォルダをすばやく開くことができるので便利です。
-
フォルダのアイコンを右ボタンでデスクトップにドラッグし、マウスの
ボタンを離します。
-
ショートカットメニューが表示されます。[ショートカットをここに作成]
をクリックします。
-
デスクトップに、ショートカットアイコンが作成されます。
- デスクトップ画面を自分好みに変える
-
-
デスクトップ画面の何も表示されていない所で、マウスの右ボタンをクリ
ックします。
-
表示されるメニューから、「プロパティ」をクリックします。
-
「画面のプロパティ」が表示されます。
背景色を変更する場合
-
「デザイン」タブをクリックします。
-
「色」にある▼をクリックすることで表示される色の一覧より、好みの
色を選択します。一覧にある「その他」ボタンをクリックすると、好き
な色をつくることもできます。
-
表示されているサンプル画面で背景色が変わりますので、変更のイメー
ジがわかります。「適用」ボタンをクリックすると、設定画面はそのま
まで、変更が反映されます。
-
気に入ったら、「OK」ボタンをクリックします。
Windowsをインストールした直後の色に戻すには、同じ設定場所ではなく、
「デザイン」タブ内にある「配色」を「既定(青)」に戻します。
背景の壁紙を変更する場合
-
「背景」タブをクリックします。
-
スクロールバーで一覧をスクロールし、好みの壁紙を選択します。
-
表示されているサンプル画面で壁紙が変わりますので、変更のイメージ
がわかります。「適用」ボタンをクリックすると、設定画面はそのまま
で、変更が反映されます。
-
気に入ったら、「OK」ボタンをクリックします。
オリジナルの画像を背景の壁紙を変更する場合
-
「背景」タブをクリックします。
-
「参照」ボタンをクリックします。
-
「ファイルの参照」画面で、目的のファイルを選択後に「開く」をクリ
ックします。
-
表示されているサンプル画面で壁紙が変わりますので、変更のイメージ
がわかります。あわせて「表示位置」の変更もしてみましょう。画像が
画面よりも小さい場合は、並べて表示しても面白いでしょう。「適用」
ボタンをクリックすると、設定画面はそのままで、変更が反映されます。
-
気に入ったら、「OK」ボタンをクリックします。
- スタートメニュー内の項目を、並べ替えたり、追加登録・削除したい
-
自分が使いやすいように、スタートメニューの項目を並べ替えたり、項
目を追加・削除したりすることができます。
手動で並べ替える
-
「スタート」−「すべてのプログラム」をポイントし、移動したいアプ
リケーションソフトを探します。
-
目的のアプリケーションソフトを、移動先までドラッグします。
-
移動先(線が表示されるので、目印になります)で、左ボタンを離しま
す。これで、移動できます。
自動で並べ替える(名前順)
-
「スタート」−「すべてのプログラム」をポイントし、マウスを右クリッ
クします。
-
表示されたメニューより、「名前順で並び替え」をクリックします。右ク
リックした場所により、表示されるメニューの内容は異なります。
スタートメニューへの追加登録
-
デスクトップ画面上の何も表示されていないところで、右クリックします。
-
表示されたメニューから「新規作成」−「ショートカット」をクリックします。
-
「ショートカットの作成」画面が表示されます。
-
「参照」ボタンをクリックし、該当するプログラムを選択します。通常で
あれば、「ローカルディスク(C:)」−「Program Files」内にインストー
ルされているので、その中から目的のアプリケーションソフトのフォルダ
名をその名前から判断し、さらにその中にあるプログラム名をアイコンな
どから判断して選択します。
-
選択後、「OK」をクリックします。
-
元の画面に戻ると、参照したプログラムの場所が入っていますので、「次
へ」をクリックします。
-
「名前の指定」でショートカットの名前を入力します。これは任意の名前
で自由につけられますので、わかりやすい名前を入れましょう。指定しな
い場合、プログラムのファイル名がそのまま入ります。
-
「完了」ボタンをクリックすると、デスクトップにショートカットが作成
されます。起動させてみて、登録したいアプリケーションソフトに間違い
がないことを確認後に終了させておきます。
-
最後に、ショートカットアイコンをドラッグ(左ボタンを押したまま)し
て、「スタート」−「すべてのプログラム」の目的の場所で、左ボタンを
離します。
スタートメニューからの削除
-
「スタート」ボタンをクリックし、スタートメニューを表示します。
-
削除したいアプリケーションソフト名を右クリックします。
-
「削除」をクリックします。
-
「〜の削除の確認」画面で、「〜の削除」または「はい」をクリックしま
す。削除するメニューにより「〜」の部分には「ファイル」や「ショート
カット」などが入りますが、どちらの場合もプログラムがアンインストー
ルされる訳ではありません。
- アイコンの大きさ・並び方を変えたい
-
アイコンの大きさを変えたい
-
デスクトップ画面の何も表示されていない所で、マウスの右ボタンをクリ
ックします。
-
表示されるメニューから「プロパティ」をクリックします。
-
「画面のプロパティ」が表示されます。
-
「デザイン」タブにある「効果」ボタンをクリックします。
-
「効果」にある「大きいアイコンを使用する」をクリックしてオンにします。
-
効果に関する他の設定もここにあります。
-
「OK」ボタンをクリックすると、「画面のプロパティ」に戻ります。
-
「適用」ボタンをクリックすると、設定画面はそのままで、変更が反映さ
れます。
-
「OK」ボタンをクリックすると、設定画面は閉じて変更が反映されます。
アイコンの並び方を変えたい
-
デスクトップ画面の何も表示されていない所で、マウスの右ボタンをクリ
ックします。
-
表示されたメニューから「アイコンの整列」−「名前」をクリックします。
-
デスクトップ上にある、すべてのアイコンが左上から名前順に整列します。
選択するメニューは「名前」「サイズ」「種類」「更新日時」のいずれで
も構いません。アイコンの並ぶ順番がそれぞれにかわります。「アイコン
の自動整列」をクリックしてチェックを入れておけば、自動で整列するよ
うになります。
- 音を消したい、種類を変えたい、大きさを調整したい
-
Windows立ち上げ時や操作ミスなどの時に出る音の種類を変えたり、種類
を変えることができます。
-
「スタート」−「コントロールパネル」をクリックします。
-
「サウンド、音声、およびオーディオデバイス」をクリックします。
-
「サウンド、音声、およびオーディオデバイスのプロパティ」が表示され
ます。
-
「サウンド」タブにある「プログラムイベント」から変更したい設定をク
リックします。
-
「サウンド」に現在設定されているサウンド名が表示されますので、▼ボ
タンをクリックして一覧より別のサウンドを選択するか、「なし」を選択
します。選択したサウンドは、横にある「サウンドの再生」ボタンで再生
することができます。また、「参照」ボタンをクリックしてオリジナルの
サウンドを設定することもできます。
-
「適用」ボタンをクリックすると、設定画面はそのままで、変更が反映さ
れます。
-
「OK」ボタンをクリックすると、設定画面は閉じて変更が反映されます。
スピーカーから出る音を消したり、大きさを調整したりもできます。
-
「スタート」−「コントロールパネル」をクリックします。
-
「サウンド、音声、およびオーディオデバイス」をクリックします。
-
「サウンド、音声、およびオーディオデバイスのプロパティ」が表示され
ます。
-
「音量」タブにある「タスクバーに音量アイコンを配置する」をクリック
し、オンにします。タスクバーに音量アイコンがあれば、簡単に音量をコ
ントロールできます。
-
「適用」ボタンをクリックすると、設定画面はそのままで、変更が反映さ
れます。
-
「OK」ボタンをクリックすると、設定画面は閉じて変更が反映されます。
-
タスクバーの右端辺りに表示された「音量アイコン」をクリックし、表示
された音量つまみを上下にドラッグして音の大きさを調整します。ミュー
トをクリックしてオンにすれば、一時的に音を消すことができます。音量
アイコンをダブルクリックすると、全体ではなくサウンド毎の音量調整(
音楽CDの音量は上げて、起動時のサウンドは下げるなど)ができます。