ネチケット講座資料



  
3日目(12/9) 〜一対多のメールに関するネチケットなど〜

基本は一対一と同じ

一度にたくさんの人へメールを送る場合のネチケットは、一対一のとき のネチケットがベースとなります。ここでは、複数の人に送る場合に、 加えてなにを注意する必要があるかを書いていきます。

メールアドレスは個人情報

複数の人にメールを送るときにCcやBccが有効だということは、前に書 いた通りです。しかし、To:フィールドやCc:フィールドに複数のメール アドレスを書き並べるときには「そのメールの全ての送信先に、書き並 べたメールアドレスが送られる」ということを忘れてはいけません。例 えば、AさんとBさんとCさんにメールを送るときに下記のように書いた としましょう。

To: A,B
Cc: C

この場合、上記の情報(3つのメールアドレス)は3人全てに届いてしま うのです。あなたは、AさんとBさんとCさんのメールアドレスを知って いますが、BさんはCさんにメールアドレスが伝わってしまうことを心良 く思うでしょうか。AさんとBさんとCさんが、直接の知り合いでなかっ たりする場合には特にです。しかし、あなたが上記のようなメールを出 してしまうと、彼らの意志に関わらずメールアドレスが伝わってしまう のです。メールアドレスは、一つの個人情報です。取り扱いには注意す る必要があります。

このようなときのために、Bcc:フィールドがあります。このフィールド に書かれたアドレスは配送には使われますが、相手のもとには届きませ ん。よって、上記のようなことを防ぐことができます。

メーリングリストとは

メーリングリストというのはシステムの名称です。そのシステムを中心 とした人の集まりのことを言ったりもします。メーリングリストにはメ ールアドレスと参加者リストというものがあります。

例えば、ネチケット講座メーリングリストというものがあったとしまし ょう。このメーリングリストにはaicel21@plecom.gr.jpというようなメ ールアドレスがあり、参加者リストには今日参加されている方のメール アドレスが登録されているとします。

メーリングリストの基本的な仕組みは、このメーリングリストの参加者 がaicel21@plecom.gr.jpにメールを出すと、このメールを参加者リスト に書かれている人全員に送るというものです。

参加者リストに登録されている人たちが、次々とこのアドレスへメール を出していくことで会話が成り立つということは、なんとなく想像でき るんじゃないかと思います。このようにして、同じ場所(メール上です が)での複数の人たちによる会話を可能にするわけです。

メーリングリストで流れている情報を他の場所へ転載できるか

メーリングリストの運営方針によって異なるのですが、基本的には禁止 と思っておいて間違いないでしょう。そうでない場合にも、転載の対象 となるメールを書いた人には必ず転載希望の旨を伝え、許可を取りまし ょう。(これは一対一でのメールのときも同様です。私信ですから当た り前ですね。)

メーリングリストに添付ファイルつきのメールを送って良いか

これも、基本的に禁止です。あなたからメーリングリストへ送られる添 付ファイルは一つかもしれませんが、メーリングリストに100人登録さ れていたら、そこからはファイルが100個送信されてしまいます。チェ ーンメールのときのように、ネットワークがパンクしてしまう恐れがあ ります。


携帯メールのネチケット

最近では、携帯電話からパソコンへメールを送ることができます(もち ろん、パソコンから携帯電話へも)。まだ、一般的ではないかもしれま せんが、このパターンにおいてもネチケットは存在すると思います。基 本は、パソコンのときと同じで「相手が自分と同じ環境を使っていると は限らない」ということです。ただ、携帯電話とパソコンではかなり環 境が異なりますので、いくつか注意点をあげておきたいと思います。

文字の制限が厳しい

パソコンどうしでも、機種依存の文字や半角カナは使用してはいけない というのは前にも書きましたが、これは携帯電話にも同じことが言えま す。基本的に、携帯電話は使える文字がパソコンよりも少ないので、携 帯電話にメールを送る際には注意しましょう。

携帯電話からパソコンにメールを送るときには、携帯電話専用の記号( 絵文字)や半角カナに気をつけましょう。携帯同士ではどちらも大丈夫 ですが、パソコンでは表示することができなかったりします。

一行(または、メール全体)の文字数

携帯電話は画面の横幅が狭いので、必然的に一行の文字数は少なくなり ます。そして、受けとれるメールのサイズも小さく、機種によっては、 データ量に応じて料金が発生します。パソコンどうしのつもりでメール を作成すると、見づらくなってしまったり、相手に迷惑をかけてしまう ことがあります。そして、下記のようなことに注意をすると良いでしょう。

  • 改行を少なくする(パソコン→携帯)
  • 変なところに改行が入って、読みにくくなることをなくすためです。後、 文字数を減らすためという意味もあります(機種によりますが、改行は 携帯では2文字です)。

  • 署名は簡潔に(パソコン、または携帯→携帯)
  • 内容を短くまとめよう
  • 文字数を減らすという意味では、これが一番効果があると思います。う まく要約しましょう。

その他には、英数字は半角にして文字数を減らすという方法などもあり ます。


まとめ

  • 相手に対する心づかいをいつも忘れずに。(^^)


参考文献

講師


  

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