- 基本は一対一と同じ
-
一度にたくさんの人へメールを送る場合のネチケットは、一対一のとき
のネチケットがベースとなります。ここでは、複数の人に送る場合に、
加えてなにを注意する必要があるかを書いていきます。
- メールアドレスは個人情報
-
複数の人にメールを送るときにCcやBccが有効だということは、前に書
いた通りです。しかし、To:フィールドやCc:フィールドに複数のメール
アドレスを書き並べるときには「そのメールの全ての送信先に、書き並
べたメールアドレスが送られる」ということを忘れてはいけません。例
えば、AさんとBさんとCさんにメールを送るときに下記のように書いた
としましょう。
To: A,B
Cc: C
この場合、上記の情報(3つのメールアドレス)は3人全てに届いてしま
うのです。あなたは、AさんとBさんとCさんのメールアドレスを知って
いますが、BさんはCさんにメールアドレスが伝わってしまうことを心良
く思うでしょうか。AさんとBさんとCさんが、直接の知り合いでなかっ
たりする場合には特にです。しかし、あなたが上記のようなメールを出
してしまうと、彼らの意志に関わらずメールアドレスが伝わってしまう
のです。メールアドレスは、一つの個人情報です。取り扱いには注意す
る必要があります。
このようなときのために、Bcc:フィールドがあります。このフィールド
に書かれたアドレスは配送には使われますが、相手のもとには届きませ
ん。よって、上記のようなことを防ぐことができます。
- メーリングリストとは
-
メーリングリストというのはシステムの名称です。そのシステムを中心
とした人の集まりのことを言ったりもします。メーリングリストにはメ
ールアドレスと参加者リストというものがあります。
例えば、ネチケット講座メーリングリストというものがあったとしまし
ょう。このメーリングリストにはaicel21@plecom.gr.jpというようなメ
ールアドレスがあり、参加者リストには今日参加されている方のメール
アドレスが登録されているとします。
メーリングリストの基本的な仕組みは、このメーリングリストの参加者
がaicel21@plecom.gr.jpにメールを出すと、このメールを参加者リスト
に書かれている人全員に送るというものです。
参加者リストに登録されている人たちが、次々とこのアドレスへメール
を出していくことで会話が成り立つということは、なんとなく想像でき
るんじゃないかと思います。このようにして、同じ場所(メール上です
が)での複数の人たちによる会話を可能にするわけです。
- メーリングリストで流れている情報を他の場所へ転載できるか
-
メーリングリストの運営方針によって異なるのですが、基本的には禁止
と思っておいて間違いないでしょう。そうでない場合にも、転載の対象
となるメールを書いた人には必ず転載希望の旨を伝え、許可を取りまし
ょう。(これは一対一でのメールのときも同様です。私信ですから当た
り前ですね。)
- メーリングリストに添付ファイルつきのメールを送って良いか
-
これも、基本的に禁止です。あなたからメーリングリストへ送られる添
付ファイルは一つかもしれませんが、メーリングリストに100人登録さ
れていたら、そこからはファイルが100個送信されてしまいます。チェ
ーンメールのときのように、ネットワークがパンクしてしまう恐れがあ
ります。