ネチケット講座資料



  
はじめに

最近ではコンピュータや携帯電話が普及し、誰でもインターネットを 利用できるような環境が整ってきました。このインターネットという 新しいコミュニケーション形態は、既存のものとは根底から異なる部 分が多いために、いろいろなルールが生まれました。これらの決まり ごとをネチケットといいます。ネット上でのエチケットというわけで す。この講座では、電子メールの基本的な話(仕組みや使い方)から 電子メールを使うときに心がけた方が良いと思われるネチケットまで をお話します。


1日目(12/1) 〜Eメールの概要とOutlook Expressの使い方〜

インターネットとEメールのしくみ

インターネットとはネットワークとネットワークを結ぶネットワーク のことです。インターネットができるまではそれぞれの学校や研究機 関、企業などが独自にネットワークを構築していましたが、それらの ネットワーク同士を相互に結びつければ、いつかは世界中をつなぐこ とができると考えられ、接続が始まりました。実際に、今では全世界 の多くの国々を結ぶ地球規模のネットワークが誕生しました。それが 「インターネット」です。

インターネット上には、郵便局の役割をするコンピュータ(メールサ ーバと呼びます)がそれぞれのネットワークごとに用意されています。 私たちはメールソフトを使って、この郵便局にあるポストへメールを 出したり、私書箱へメールを取りにいったりします。各ネットワーク にあるメールサーバは、本物の郵便局と同じように協調して動いてい ます。隣のネットワークにいる人へのメールは、きちんと隣のメール サーバへ転送されるわけです。

Eメールを利用するために必要なもの

まず、インターネットを利用できることが前提となります。これはパ ソコンでも良いし、専用の機械でも良いし、携帯電話でもOKです。た だし、今回の話は、パソコンを利用したものに限定します。Eメール を扱うためには、そのためのソフトが必要となります。このソフトの ことをメールソフトと呼びます。これにはいろいろな種類があります。 これを理解しておくことは、ネチケットの理解に役立ちます。つまり、 自分と同じ環境を相手が使っているとは限らないので、メールを送る ときには相手のメール環境に気を使う必要があるということです。こ の「相手に対する心づかいを忘れない」ということが、ネチケットの 基本的な考え方になっていると思います。

  • Windowsのメールソフト
    Outlook Express, Netscape Communicator, Backy! Internet Mail など
  • Macintoshのメールソフト
    Eudora, Arena など

Outlook Expressの基本的な使い方

起動方法

スタートメニューからプログラムとたどっていきOutlook Expressを 選択します。いくつか方法はあるのですが、スタートメニューからの 起動方法を紹介します。

スタートメニュー→プログラム→Outlook Expressを選択します。

メールの作成と送信

  1. 「新しいメール」ボタンをクリックし、新規メールのウィンドウを開 きます。

  2. 宛先に送信先のメールアドレスを、件名には要件などを入力します。 そして、本文も入力します。

  3. メッセージを作成し終えたら「送信」ボタンをクリックします。メッ セージは送信待ち状態として送信トレイに保存されます。

  4. 送信トレイに保存されたメッセージを送信するには「送受信」ボタン をクリックします。無事送信されたメッセージは、送信済みアイテム に移ります。また、このときに受信も行います。サーバにメールが届 いていると受信をし、受信トレイに保存されます。

差しだし人への返信

返信をするには「返信」ボタンをクリックします。新規作成のときと 同じようなウィンドウが開きます。差し出し人のメールアドレスなど は、すでにコピーされています。本文欄に返事を入力したら、後は新 規メールのときと同じ操作をすることで送信できます(3番と4番)。

届いたメールの受信

  1. 「送受信」ボタンをクリックします。もし、このとき送信待ちのメッ セージがあれば、同時にメールの送信も行われます。

  2. サーバにメールが届いていると受信をし、受信トレイに保存されます。 メールを選択すると、その下に内容が表示されます。また、ダブルク リックで選択すると、別のウィンドウとして表示されます。

複数の人への送信(CcとBccについて)

CcはCarbon Copy、BccはBlind Carbon Copyの略です。どちらも複数 の人に同じ内容のメールを送信したいときに使います。この2つの違 いは、受け取り人がそれぞれの欄に列記されたメールアドレスを見る ことができるかどうかです。Ccに書いたアドレスはその内容が相手先 に届きますが、Bccに書いたそれはメールの配送に使われた後、相手 が見る前に削除されます。ちなみに、宛先に複数のメールアドレスを 書き並べることもできます。この場合には、Ccと同じような動きをし ます。

ファイルの添付

画像やデータなどのファイルを、メールに添付して送ることもできま す。

  1. 「挿入」メニュー→「添付ファイル」を選択します。

  2. ファイル選択のウィンドウが表示されますので、添付するファイルを 選択します。

圧縮と解凍

インターネット上ではデータのやり取りを円滑に行うために、その量 を少なくする必要があります。そこで、ファイルにある処理をしてサ イズを小さくします。この作業のことを、圧縮と言います。しかし、 圧縮した後のファイルは、そのままでは利用することができません。 使用する前には、元に戻す処理をする必要があります。この処理を、 解凍と言います。解凍をすると、ファイルは圧縮前の状態に戻ります。

圧縮の形式には、LHAやZIPなどがあります。圧縮および解凍ソフトは、 それぞれの圧縮形式ごとに必要となりますが、最近では複数の圧縮形 式を取り扱うことのできるソフトもあります。用途に応じて、使い分 けると良いでしょう。


フリーメールとは

フリーメールとは、色々な会社が提供している「無料でメールアドレ スがもらえる」サービスです。例えば、「会社で、メールアドレスを もらったのだけど、会社用と私用は区別して使いたい」とか「懸賞に 応募したら、ダイレクトメールが山ほど来るようになった」とか「前 にネットで知り合った人に、メールアドレスを教えたら、しつこくメ ールで誘われた」というようなときに、フリーメールを持っておくと 便利に使えるわけです。

たとえば、インターネット上の掲示板に書き込みをするときにはフリ ーメールを使って、親しい友人にはすでに持っているメールアドレス を教えるようにすれば、変なイタズラメールやダイレクトメールを防 ぐことができます。もし、嫌になったらフリーメールを解除してしま うという手段も使えるようになります。

フリーメールの種類

さて、フリーメールには、いくつかの種類があります。もちろん、サ ービスを提供している会社によって少しずつ違いますが、仕組みの面 から大きくわけると3種類あります。この中から、自分に合ったタイプ のものを使うようにすると、良いでしょう。

  • POPメール
  • 普段使っているパソコンでメールソフトを起動して、サービス会社の メールサーバに接続するタイプです。プロバイダや学校・会社からも らうメールアドレスと、同じように使うことができます。

    長所:普通のメールと同じように使える
    短所:メールソフトの設定が必要

  • Webメール
  • Webブラウザを使って、メールを見るタイプです。メールソフトは使い ません。インターネットカフェなどからでもメールをチェックできま すが、メールを読んでいる間、ずっと接続している必要があります。

    長所:メールソフトが不要で、出先でも海外でもメールが読める
    短所:メールを読んだり書いたりしている間、インターネットに接続 し続ける必要がある
    メールの保存にも向かない

  • 転送メール
  • 上の2つが「新しい郵便受け(メールボックス)を持つ」タイプだとす れば、こちらは「表札だけを増やす」タイプです。フリーメール宛に 送られたメールを、自動的にすでに持っている持っているメールアド レスに転送してくれます。

    長所:普通のメールと同じように使えて、しかもメールソフトの設定 を変更しなくても良い
    短所:ダイレクトメールを防ぐことには、役に立たない(結局、自分 のところに届くから)

フリーメールの使い方 〜Webメールの場合〜

ここでは、良く用いられるWebメールの一つであるYahoo! JapanのYahoo! メールの使い方を説明します。

まず、Yahoo! メールを利用するには、Yahoo! Japan IDの登録もする 必要があります。Yahoo! のトップページから「メール」をクリック します。

続いて、「Yahoo! JAPAN IDを登録」をクリックします。

すると、登録画面が表示されるので、IDやパスワードを指示に従って 入力しましょう。Yahoo! メールでは、メールアドレスの先頭部分が Yahoo! Japan IDと同じになるので、メールを送った際に「送信者」と して表示される姓名だけ決めれば登録できます。なお、この姓名は本名 である必要はありません。むしろ、安全性からいえば、本名は避けた方 が良いかもしれません。

登録を済ませたら、ログインします。

後は、普通のメールソフトと同じようにメールを読んだり書いたりす ることができます。ただし、それはあくまでもWebページとして見てい るのであって、実際にメールソフトを使っているわけではありません。 だから、途中で接続を切ることはできませんし、重要なメールは自分 のパソコンに保存する必要があります。データは自分のパソコンでは なくYahoo!のサーバにあるということは頭の片隅にいつも入れておき ましょう。

Webメールの特徴である「どのパソコンからでも見ることができる」と いうのは「他人に、自分のメールを見られる恐れがある」という短所 にもなります。自分専用のパソコンでない限り、パスワードは記憶さ せないようにしましょう。同じ理由で、使い終わったらログアウトす るというのも、必ず行うようにしてください。


講師


  

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Onishi Masaki, my nickname 'co2' is pronounced "koko".