そこにある奇跡

        
1年に1回、誕生日ってのがやってきます。
昔は、1つ、歳が増えると「大人に近づいた」って感じで、それで 祝ってもらうのも、それはそれで、うれしかったのですが、最近に なって、歳の数が多くなってくると、その数が「また」増えると思 うと「うぅ〜」という気分になってしまいます。

そう考えると、人に「誕生日おめでとう」って言うときにも、自分 の中で「何が、おめでとうなの??」って疑問が出てくるようにな ったんです。

そして、誕生日ってものを考え直してみたんです。 その人が生まれた日、その人が「この世界」に登場した日...。 これって、考えてみると「すごい奇跡」。 どこまで、歴史を遡って、追求していってもわからない、ず〜っと 前からの「奇跡」の積み重ねで起きた奇跡....。 そして、その人が「今日」まで、何年って時を生きてきた。 こう考えると、確かに「おめでたい」んです。

個人的に「誕生日」の認識をかえる事にしました。 「その人が、今、そこに存在して、なおかつ「一緒」に同じ時を過 ごしている事に感謝する日」にしようって。

そういう私は、今日が「誕生日」です。

        

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