Plamo LinuxとWorkPadでIrSyncする


環境は、こんな感じです。 まずは、普通にクレードルを使ったHotSyncができるようにしましょう。 なにはともあれ、pilot-linkからです。

ftp://ryeham.ee.ryerson.ca/pub/PalmOS/pilot-link.0.9.3.tar.gz

パッケージを開いたら、普通にconfig & makeです。(^^;

% tar zxvf pilot-link.0.9.3.tar.gz
% cd pilot-link.0.9.3
% ./configure
% make
# make install

Plamoの場合、 /usr/lib/libieee.aがないと言われることがあった ようなんですが、Plamo 2.0では言われなかったです。(^^; make installは必ずしましょう。この後にインストールする J-Pilotが、pilot-linkのヘッダーファイルを必要としますので。

きちんと動くか確認をしましょう。 クレードルを/dev/ttyS0に接続(普通はCOM1かな)し、WorkPadを クレードルに差したら、下記のコマンドを実行します。

% pilot-xfer -p /dev/ttyS0 -l
Waiting for connection on /dev/ttyS0 (press the HotSync button now)...

クレードルのHotSyncボタンを押します。うまく行けば、ぴろり〜♪ と音がして、PCの画面にはWorkPadに入っているデータなどの一覧 が表示されると思います。

以前は、バックアップなどをこのpilot-xferでやっていましたが、 今はもっと便利なソフトが出ています。ここでは、その代表格で あるJ-Pilotを導入します。ファイルは、こちら。

http://jpilot.linuxave.net/

GTK+1.2以上を必要としますので、入れてない人は先に入れておいて ください(Plamoなら、パッケージがあります)。わからない人は 下記の要領で確認しましょう。バージョンが表示されます。

% gtk-config --version
% glib-config --version

これもパッケージを開いたら、普通にconfig & makeです。(^^; --with-japaneseを入れることで、日本語対応となります。

% tar zxvf jpilot-0.98.1.tar.gz
% cd jpilot-0.98.1
% ./configure --with-japanese
% make
# make install

うまくインストールできたら、

% jpilot &
で起動しましょう。GUIでHotSyncができるようになります。(^^)

さて、ここまででクレードルを使ったHotSyncはできるようになりました。 ここから更に、IrDAでのHotSyncを目指します。2.2.16では、IrDAは標準で 使えるようになっているので、カーネルを再構築します。

# cd /usr/src/linux
# make {menu|x}config
そして、下記のものをチェックしましょう。 私は、モジュール化できるものは全てモジュールにしました。
Code maturity level options
→Prompt for development and/or incomplete code/drivers

IrDA (infrared) support
→IrDA subsystem support
  IrLAN protocol
  IrCOMM protocol
  Infrared-port device drivers
  →IrTTY (uses Linux serial driver)
    IrPORT (IrDA serial driver)

# make dep; make bzlilo
この辺りは、各自の環境に応じて変更してください。

次に、irda-utilsをインストールします。

irda-utils-0.9.10.tar.gz

% tar zxvf irda-utils-0.9.10.tar.gz
% cd irda-utils-0.9.10
# make all
# make install

/etc/modules.confに、以下のものを追加します。

alias tty-ldisc-11 irtty
alias char-major-161 ircomm-tty

デバイスファイルを作成します。

# mknod -m 0666 /dev/ircomm0 c 161 0
# mknod -m 0666 /dev/ircomm1 c 161 1
# mknod -m 0666 /dev/irlpt0 c 161 16
# mknod -m 0666 /dev/irlpt1 c 161 17
# mknod -m 0666 /dev/irnine c 60 64

/etc/irda/driversを編集します。私のファイルをサンプルとして掲載 します。赤外線ポートは、/dev/ttyS1です。

#! /bin/sh
#
# drivers
#
# Initialize and shutdown IrDA device drivers.
#
# This script should be invoked with two arguments.  The first is the
# action to be taken, either "start", "stop", or "restart".
#

action=$1
device=$2

case "${action:?}" in
'start')
	irattach /dev/ttyS1          # The third serial port is an IrDA port
	# irattach /dev/ttyS0 -d esi # Attach a ESI dongle to the first serial port
	# irattach /dev/ttyS0 -d tekram
	# insmod pc87108             # If your machine as a pc87108 FIR chipset
	# modprobe uircc             # Sharp UIRCC chipset
    ;;
'stop')
	killall irattach             # ... or something. Currently not used
    ;;
'restart')
	/sbin/ifconfig ${device:?} down up
    ;;
esac

テストしてみましょう。 赤外線を使うようになった以外は、さっきと同じ動きをするはずです。 (WorkPad側の設定を変更するのも忘れずに)

# modprobe ircomm-tty
# irmanager
% pilot-xfer -p /dev/ircomm0 -l

これがうまくいったら、J-Pilotを起動してポートの設定などをIrDA用 にしてしまいましょう。これで、クレードルなしでHotSyncができますね。 (^^)

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